脳トレーナーへの道 43
EEGのコンピュータゲームは、世の中のゲームの面白みに欠けます。 高い動機づけのある被験者以外、注意を集中するのは難しいでしょう。 不安症を持つクライアントは、時にはグラフィックのリズミカルな動きを楽しむことがあります。 一人一人それに対する反応が異なっています。 注意力を訓練するとき、私の最大の懸念は被験者をいかに覚醒させているかです。トレーニング中の退屈を防止することは大変です。
脳トレーナーへの道 42
どの帯域幅をトレーニングするかを決定するには一般的な周波数の分布を理解する必要があります。
2つ目の帯域幅は被験者がリワードを得る助けになるかもしれません。 一般的に、3帯域幅がトレーニングに使われるとき、1帯域幅がリワードで他の2つが抑制です。(例えば、シータとハイベータを抑制し、ベータを増幅される)
リワード音は非常に重要です。 リワード音は一般的に3つのカテゴリに分類されます。持続、タップ、またはピッチ可変です。 条件が満たされている限り継続する持続音。 タップ音はシュレスホールド条件が満たされている間繰り返されるものです。
ピッチ可変の音は、クライアントの好みにより、成功した場合に高くなり、そうでないと低くなる場合と逆の場合があります。 大切なことは一番良い結果がでる音の設定を見つけることです。
私はクライアントに選択肢を与えます。
あるクライアントはタップ音で不安を感じました。 そこでピッチ可変の音に切り替えると彼女は音楽としてそれを感じ、気持ちがよくなりました。 ディープステイト・トレーニングをするとき音はさらに重要になります。
ディープステイト・トレーニングはクライアントを落ち着かなければなりません。
脳トレーナーへの道 41
同時に、2つ以上のシュレスホールドを設定することができます。 一般的には、波の振幅を増加させることはアップトレーニング、減少させることはダウントレーニングと呼ばれています。
トレーニングの一つのスタイルは、ベータ/ SMRトレーニングと呼ばれています。 このスタイルは2つの抑制シュレスホールドと1つのリワードシュレスホールドを組み合わせたものです。以下は、ベータ/ SMRトレーニングの例示です。
ベータがリワードされ他の2つの帯域幅が抑制されているからです。 ベータが高い周波数と低い周波数にサンドイッチされています。
通常トレーニングがLH(左半球)のときにはベータが、トレーニングがRH(右半球)のときにSMRがリワードされます。 いずれの場合にもベータまたはSMRは、2つの抑制シュレスホールドの間にあります。3つのシュレスホールドの設定値の例です。
抑制閾値シータ(4-8 Hz)15μV
リワード閾値ベータ(16-20 Hz)3μV
抑制閾値ハイベータ(20-30 Hz)6μV
被験者がリワードを受けるためには3つのシュレスホールドをクリアーしなければなりません。
(a)シータは15μVより振幅をより小さくなければなりません
(b)ベータの振幅は3μV以上でなければならない、
(c)ハイベータの振幅は、6μV未満でなければなりません。
それらの条件が全て同時に満たされねばなりません。
脳がシュレスホールド内に留まろうと努めるとしばしば変化がもたらされます。
シュレスホールドは、被験者が成功したと感じるように設定されています。常に成功感じることが重要です。
しばしば1つのバンドパスフィルタが使われている場合シュレスホールドの達成率は50〜80%に設定されています。
複数のバンドパスフィルタが使用される場合もう同様に達成率を設定しましょう。
常に3つのバンドパスフィルタを用いる必要はありません。
脳トレーナーへの道 40
ニューロフィードバックのトレーニングはウェイトトレーニングに似ています。
良くなるために、被験者は、脳に挑戦するタスクを与えられなければならない。
シュレスホールド値がトレーニングの難易度を決定します。
被験者が、適切なタイミングでリワードを受けない限り、学習が行われることはありません。 ある周波数帯域の振幅を減少させることは抑制シュレスホールドによって達成されます。 周波数帯域の振幅を大きくすることはリワードシュレスホールドによって達成されます。
抑制シュレスホールド値はリンボーバーのようなものです。被験者は、振幅が設定された閾値よりも低い場合に行動強化されます。
リワードシュレスホールドはバードルのようです。
なぜなら波の振幅が設定された閾値を上回ると被験者は行動強化されます。
次の例を考えてみます。被験者のCzのアルファが7μVの平均を持っていた場合、シュレスホールドは振幅を減らすか、増やすかどちらでも設定することができます。
振幅を減少させるためには抑制シュレスホールドを使い、振幅が7μV未満であるたびに行動強化するよう設定されます。
一方、振幅を大きくするために、リワードシュレスホールドです。 振幅が7μVより大きかったたびに行動強化するために設定されます。
脳トレーナーへの道 39
EEGのシュレスホールドの設定
ニューロフィードバックの目的は、脳波パターンを健全なものに変換することです。
クライアントの症状は、脳波の異常な分布に関連しています。
例えば、クライアントの脳の一領域でシータ波が多過ぎ、ベータ波が少なすぎるかもしれません。
その場合は、トレーニングの目標は、シータ波を減少させるかベータ波の振幅を増大させることです。
トレーニング中の変化をモニタする一つの方法は、トレンドグラフと変動表の数字です。
トレーニング中の変化がそのまま後持続する訳ではありません。 しばらくすると元に近い値に戻ります。 結果の維持にはさらにトレーニングの回数を重ねる必要があります。
満足な変化をもたらすために必要なセッション数を正確に予測する方法はありません。 トレーニングの目標は進行速度にかかわらず、良い方向への変化であるべきです。
時として振幅は下がる前に上がったりします。 また上下にジグザグに変化することもあります。
セッションが進んでも振幅が意図とは逆に動き続けるのであればトレーニングは止める必要があります。
原因がどこにあるか検討しましょう。
例えば、被験者は、疲れているのか、寝てないのか、白昼夢を見ているのか、怒っているのか、病気なのか、のどが渇いているのか、不安なのか、退屈なのか、居心地が悪いのかもしれません。
それともトレーナーの判断が良くないのかもしれません。
(a)センサ位置、
(b)周波数帯域幅の選択
(c)トレーニング継続時間の長さ
良いトレーニングは被験者の能力に合った程よいチャレンジがあるべきです。